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内窓とガラス交換はどっちがいい?性能・工事・補助額で比べる

内窓とガラス交換はどっちがいい?

断熱の上がり幅と補助額では内窓設置、見た目と手入れのしやすさではガラス交換が有利です。

分かれ目は「サッシ枠を残すかどうか」。アルミ枠をそのままにするガラス交換では、枠から伝わる熱が残ります。

監修:エコサーモハウス(有限会社梅林板金) 代表 平賀 友浩/プロフィール

公開日 2026年8月29日/最終更新日 2026年8月29日(本記事は2026年8月時点の制度情報にもとづいています)/読了時間 約9分

出典・参照:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト「対象工事の詳細」「性能区分」(記事末尾に一覧)

内窓とガラス交換、どちらも「窓の断熱工事」として案内されます。ところが工事の中身も、補助の金額も、住んでからの使い勝手も違います。見積りを見比べても、どこを基準に選べばよいのか分かりにくいところです。

この記事では、工事の内容・断熱の効き方・補助額・使い勝手の4点で並べて、選び分けの条件を整理します。

夏の暑さで検討している方へ
日射そのものを減らしたい場合は、ガラスの種類が判断材料になります。効果の見込みは冷房費シミュレーターで試算できます。

冬の寒さ・結露で検討している方へ
サッシ枠の結露が気になる場合は、枠を残すかどうかが分かれ目になります。冬の寒さ・結露を解決をあわせてご覧ください。

図1 分かれ目は「サッシ枠を残すかどうか」

ガラス交換 ── 枠は既存のまま
アルミ枠がそのまま残るため、枠を通って伝わる熱は残ります

内窓設置 ── 樹脂枠の窓を内側に足す
ガラス・空気層・フレームの3つが同時に加わります

断熱の上がり幅に差が出るのは、この構造の違いによるものです

内窓とガラス交換は、何が違うのですか?

触る範囲が違います。ガラス交換は既存のサッシ枠を残してガラスだけを入れ替える工事、内窓設置は既存の窓の内側にもう一枚の窓を設ける工事です。ガラス交換では枠がアルミのまま残るため、枠を通って伝わる熱と、枠に出る結露は残ります。

4つの軸で並べる

比べる点ガラス交換内窓設置
触る範囲既存サッシ枠は残し、ガラスのみ交換既存窓はそのまま。内側に窓を1つ追加
枠の断熱アルミ枠が残る内側に樹脂枠が加わる
室内の見た目ほとんど変わらない窓枠周りの見え方が変わる
開閉と手入れ変わらない開閉が2回に。拭く面が増える
必要な条件ガラスの厚みが納まること窓枠に奥行きがあること
性能区分P(SS)・S・Aの3区分が対象P(SS)・Sの2区分が対象

出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト「対象工事の詳細」「性能区分」(2026年8月時点)。

断熱の効き方に差が出る理由

窓の断熱は、ガラス・空気層・フレームの3つで決まります。ガラス交換で変わるのはガラスと、その内部の空気層です。フレームはアルミのまま残ります。

内窓設置では、樹脂のフレームごと内側に追加されます。既存窓と内窓のあいだにも空気の層ができるため、3つ全てが同時に加わる形になります。補助金の性能区分で、内窓設置がP(SS)とSの2区分のみを対象としているのも、ガラス交換より高い性能が出やすいことと関係しています。

補助額は、どちらが大きいのですか?

戸建住宅の場合、内窓設置は1製品あたり22,000円から140,000円、ガラス交換は1枚あたり5,000円から78,000円です。ただしサイズ区分の面積基準が工事ごとに違うため、同じ窓でも区分がずれます。金額は採寸のうえ確定します。

ガラス交換の定額(戸建住宅・1枚あたり)

性能区分【Uw値】特大(G)
2.0㎡以上
大(L)
1.4〜2.0㎡
中(M)
0.8〜1.4㎡
小(S)
0.1〜0.8㎡
P(SS)【1.1以下】78,000円52,000円32,000円11,000円
S【1.5以下】53,000円35,000円23,000円7,000円
A【1.9以下】41,000円27,000円18,000円5,000円

出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト「対象工事の詳細【ガラス交換】」(2026年8月時点)。

内窓設置の定額(戸建住宅・1製品あたり)

性能区分【Uw値】特大(G)
4.0㎡以上
大(L)
2.8〜4.0㎡
中(M)
1.6〜2.8㎡
小(S)
0.2〜1.6㎡
P(SS)【1.1以下】140,000円89,000円58,000円36,000円
S【1.5以下】76,000円52,000円34,000円22,000円

出典:同上「対象工事の詳細【内窓設置】」。内窓設置にA区分の設定はありません。

2つの表でサイズ区分の面積が違う点にご注意ください。ガラス交換は特大が2.0㎡以上、内窓設置は特大が4.0㎡以上です。同じ窓でも当てはまる区分がずれるため、「表の同じ位置どうし」で比べると金額を読み違えます。

図2 1ヶ所あたりの補助額の幅(戸建住宅)

内窓設置22,000〜140,000円


ガラス交換5,000〜78,000円


帯の長さは各工事の上限額の比。出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(2026年8月時点)。




ご自宅の窓枠に、内窓が納まるかを見る目安(タップで開きます)

窓枠の内側に、奥行きがあるか 既存のサッシから室内側へ、ある程度の奥行きが必要です。足りない場合は「ふかし枠」で下地をつくって対応します。

窓辺に物を置いていないか 内窓は室内側へ出てくるため、窓台に物を置いている場合は配置の見直しが必要になります。

網戸・シャッターの操作に干渉しないか 内側に窓が増えるため、既存窓を開ける動作が一段増えます。

いずれも現地調査で採寸して判断します。奥行きが足りない場合でも、下地の造作で対応できることがあります。




どちらを選ぶと、後悔しにくいですか?

断熱の効果と補助額を優先するなら内窓設置、見た目と日々の手入れを優先するならガラス交換です。窓枠の奥行きが足りない、窓辺を使っているといった条件があると、ガラス交換のほうが現実的になることもあります。

図3 選び分けの目安

内窓設置が向くケース
断熱と結露の抑制を優先したい/補助額を大きくしたい/窓枠に奥行きがある

ガラス交換が向くケース
室内の見た目を変えたくない/窓辺を使っている/開閉や掃除の手間を増やしたくない

現地で判断が要るケース
窓枠の奥行きが浅い/出窓・連窓など形状が特殊/サッシ枠自体が傷んでいる

サッシ枠が傷んでいる場合は、外窓交換が選択肢に入ることもあります

どちらの工事も、先進的窓リノベ2026事業の対象です。工事ごとに定額が決まっているため、窓ごとに工事の種類を変える組み方もできます。大きな窓は内窓、奥行きの取れない小窓はガラス交換、といった形です。

第3の選択肢としての外窓交換

サッシ枠そのものが傷んでいる場合や、窓の大きさ・開き方を変えたい場合は、外窓交換が選択肢に入ります。既存枠の上に新しい枠を被せるカバー工法と、既存枠を撤去するはつり工法の2種類があり、どちらも補助の対象です。

外窓交換は、内窓設置と同じくフレームごと入れ替わるため断熱の上がり幅は大きくなります。一方で工事の規模は3つのなかでもっとも大きく、はつり工法では壁の一部を壊して復旧する工程が加わります。性能区分はガラス交換と同じくP(SS)・S・Aの3区分が対象です。

窓の状態が良く、断熱だけを目的とするのであれば、既存のサッシを壊さない内窓設置のほうが工事は短く済みます。外窓交換を検討するのは、枠の劣化や開口部そのものを変えたい事情があるときです。

あとから追加するときの注意

同じ開口部について、補助金を重ねて申請することはできません。過去の先進的窓リノベ事業(令和4年度から令和6年度の補正予算)で補助を受けた窓も対象外です。段階的に進める計画がある場合は、最初の相談で全体像を共有しておくと、どの窓にどちらの工事を当てるかを決めやすくなります。

断熱による効果は、窓の面積・方位・断熱以外の部分の状態によって変わります。効果は住宅の条件により異なるため、どちらの工事がご自宅に合うかは現地で窓を見たうえで判断します。

本記事の補助金は「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO₂加速化支援事業(先進的窓リノベ2026事業)」の内容です。対象製品・工事内容・申請時期などの要件があり、事務局の審査があります。予算の上限に達した時点で受付は終了します(交付申請の予約は2026年11月16日まで、交付申請は2026年12月31日まで)。要件を満たす場合でも補助金の受給を保証するものではありません。

スマホで窓の写真を送るだけ。LINEで無料見積り

窓と、その周りの枠が写るように撮って送っていただければ、内窓が納まりそうか、ガラス交換のほうが向きそうかの見込みをお伝えします。西三河エリアは出張費無料で現地調査へお伺いします。

内窓とガラス交換の選び方について、よくあるご質問はありますか?

補助額の差・見た目・窓枠の奥行き・あとからの追加について、ご相談の多い5つをまとめました。個別の条件は現地調査で確認します。

補助額はどちらが大きいのですか?

戸建住宅の場合、内窓設置は1製品あたり22,000円から140,000円、ガラス交換は1枚あたり5,000円から78,000円です。ただしサイズ区分の面積基準が工事ごとに違うため、同じ窓でも区分がずれます。実際の金額は採寸のうえ確定します。

ガラス交換なら見た目は変わりませんか?

サッシ枠はそのままなので、室内側の見た目はほとんど変わりません。内窓は既存窓の内側にもう一枚の窓が付くため、窓枠周りの見え方と、開閉の動作が変わります。窓辺に物を置いている場合は奥行きの確認が要ります。

窓枠の奥行きが浅いと、内窓は付けられませんか?

そのままでは納まらないことがあります。その場合は「ふかし枠」と呼ばれる下地を先に取り付けて対応します。工程が一つ増えるため、時間と費用が加わります。奥行きは現地調査で採寸して判断します。

同じ窓に、あとからもう一方の工事を追加できますか?

工事としては可能ですが、補助金は同じ開口部について重ねて申請できません。過去の先進的窓リノベ事業で補助を受けた開口部は対象外です。順番に分ける場合は、最初の相談の段階で計画を共有しておくと判断しやすくなります。

二重窓は掃除の手間が増えますか?

拭く面が増えます。既存窓と内窓のあいだの面も対象になるためです。一方でガラス交換は面の数が変わりません。日々の手入れの手間を重視される場合は、この点も選ぶ材料になります。

この記事の出典はどこで確認できますか?

本文で用いた数値と制度の内容は、次の公開資料で確認できます。金額・期限は制度の運用により変わることがあるため、ご検討時は各公式サイトの最新情報もあわせてご確認ください。

先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(対象工事の詳細・性能区分・補助額一覧)
https://window-renovation2026.env.go.jp/

本記事は2026年8月時点の公表情報にもとづいています。補助制度の内容・受付状況は変更される場合があり、交付には要件と審査があります。補助金の受給を保証するものではありません。断熱による効果は住宅の条件によって異なります。

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