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窓の補助金100万円が使える条件は?対象工事と上限の考え方

窓の補助金の「100万円」

窓の補助金の「100万円」は、工事費の上限ではありません。製品ごとに決まっている定額を足していった合計の、上限額です。

そのため「100万円が使えるかどうか」は、窓の大きさ・数・選ぶ性能区分で決まります。

監修:エコサーモハウス(有限会社梅林板金) 代表 平賀 友浩/プロフィール

公開日 2026年8月21日/最終更新日 2026年8月21日(本記事は2026年8月時点の制度情報にもとづいています)/読了時間 約11分

出典・参照:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト「事業概要」「対象工事の詳細」/みらいエコ住宅2026事業 公式サイト(記事末尾に一覧)

「窓のリフォームで100万円の補助が出ると聞いたけれど、うちは対象になるのだろうか」——補助金の記事を読んでも、上限の金額ばかりが目に入って、条件のところで手が止まってしまう。ご相談のなかでも特に多い引っかかりです。

この記事では、100万円という数字が何を指しているのかを整理したうえで、対象になる工事・金額の決まり方・確認しておく順番を、公表されている資料にそって説明します。

夏の暑さがきっかけで調べている方へ
2階が暑い、エアコンが効かないという動機で窓の工事を考えている場合も、補助金の条件は同じです。ひと夏の冷房費がどう変わるかは冷房費シミュレーターで確認できます。

冬の寒さ・結露がきっかけで調べている方へ
窓際の冷え込みや朝の結露が動機の場合も、条件の考え方は変わりません。原因と対策は冬の寒さ・結露を解決で解説しています。

図1 「100万円」が指しているもの

工事費 ── 上限はない
窓のサイズ・性能・取り付け条件で決まる。現地調査で確定します

補助額 ── 製品ごとの定額を合計
この合計に対して、住宅1戸あたり100万円という上限がかかります

つまり「100万円」=工事費の上限ではなく、受け取れる補助額の天井

窓の補助金100万円は、どんな住宅でも使えるのですか?

既存住宅であれば、戸建・集合住宅のどちらも対象になります。ただし100万円は「住宅1戸あたりの上限」で、申請すれば受け取れる金額ではありません。対象は事務局に登録された製品を使った開口部の断熱改修で、1回の申請で補助額の合計が5万円以上になることが条件です。

対象になるのは、窓とドアの断熱改修だけ

先進的窓リノベ2026事業で対象になるのは、開口部——つまり窓とドアの断熱改修です。壁や床の断熱、外構や設備の工事はこの事業の対象ではありません。対象工事は次の4種類です。

ガラス交換 既存のサッシ枠はそのままで、ガラスだけを高断熱のものに入れ替える工事です。

内窓設置 既存の窓の内側にもう一つ窓を設ける工事です。既存サッシを壊さないため、住みながら進められます。

外窓交換 既存の窓ごと交換します。既存枠を残すカバー工法と、枠から撤去するはつり工法があります。

ドア交換 玄関ドアなどを断熱性能の高いものへ交換します。カバー工法とはつり工法があり、他の窓工事と同時に申請する場合のみ対象になります。

いずれも、事務局にあらかじめ登録された製品を使うことが条件です。ホームセンターで購入した製品を自分で取り付けた場合や、登録のない製品を使った場合は対象になりません。

「上限100万円」と「定額」を混同すると、金額を見誤る

補助額は工事費に対する割合ではなく、製品1つごとの定額です。例えば工事費が200万円でも300万円でも、補助額は「取り付けた製品の定額の合計」で決まります。そしてその合計が100万円を超える場合に、100万円で頭打ちになります。

逆に、窓の数が少なかったりサイズが小さかったりすれば、合計は数万円から数十万円にとどまります。100万円は「上限」であって「もらえる額」ではない——ここが最初の分かれ目です。

100万円に届くのは、どのくらいの規模の工事ですか?

戸建住宅の内窓設置なら、1製品あたり22,000円から140,000円です。大きめの窓を高性能な区分でそろえた場合は10ヶ所前後で、小さめの窓が中心なら20ヶ所を超えても上限に届かないことがあります。窓の数だけでなく、サイズと性能区分の組み合わせで決まります。

1製品あたりの定額(戸建住宅・内窓設置)

サイズは窓の面積で機械的に区分され、性能はUw値(熱貫流率)で区分されます。内窓設置で対象になるのはP(SS)とSの2区分です。数値が小さいほど熱が逃げにくく、補助額も上がります。

性能区分【Uw値】特大(G)
4.0㎡以上
大(L)
2.8〜4.0㎡未満
中(M)
1.6〜2.8㎡未満
小(S)
0.2〜1.6㎡未満
P(SS)【1.1以下】140,000円89,000円58,000円36,000円
S【1.5以下】76,000円52,000円34,000円22,000円

出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト「対象工事の詳細【内窓設置】」(2026年8月時点)。集合住宅(低層・中高層)には戸建とは別の単価が設定されています。

上限に届くケース・届かないケース

同じ「窓の工事」でも、内訳によって合計額は大きく変わります。戸建住宅・P(SS)区分の定額を使って、3つの組み合わせを比べてみます。

図2 窓の内訳による補助額の差(戸建・内窓設置・P(SS)区分)

特大4ヶ所+大4ヶ所+中4ヶ所上限100万円に到達


大2ヶ所+中6ヶ所+小10ヶ所886,000円


中4ヶ所+小6ヶ所448,000円


小3ヶ所のみ108,000円


帯の長さは100万円を100%としたときの割合。特大140,000円×4+大89,000円×4+中58,000円×4=1,148,000円のため、上限の100万円で頭打ちになります。

見てのとおり、上限に届くのは大きな窓を高性能区分でまとめて工事する場合です。トイレや階段の小窓が中心の内訳では、10ヶ所以上あっても100万円には届きません。








窓のサイズ区分の見分け方(タップで開きます)

特大(G) 4.0㎡以上 幅2.6m×高さ1.8m程度の大きな掃き出し窓などが該当します。

大(L) 2.8㎡以上4.0㎡未満 一般的な掃き出し窓の多くがこの区分に入ります。

中(M) 1.6㎡以上2.8㎡未満 腰高窓・出窓など、居室に多いサイズです。

小(S) 0.2㎡以上1.6㎡未満 トイレ・浴室・階段などの小窓が該当します。

面積は窓の外形寸法で判定します。正確な区分は採寸のうえ、製品メーカーが発行する性能証明書で確定します。








100万円を目指すとき、先に確認することは何ですか?

確認する順番は「窓の内訳」「性能区分」「過去の補助歴」の3つです。このうち過去の補助歴だけは後から変えられないため、最初に確認しておくと計画が立てやすくなります。窓の内訳は間取り図と現地の採寸で、性能区分は製品の選び方で決まります。

確認する3点と、それぞれで変わること

窓の内訳(サイズ別の数) 「何ヶ所あるか」ではなく「特大・大・中・小が何ヶ所ずつか」を数えます。同じ10ヶ所でも、合計額が3倍以上変わることがあります。

性能区分(P(SS)かSか) 同じサイズでも区分が変われば補助額が変わります。特大なら140,000円と76,000円で、1ヶ所あたり64,000円の差になります。

過去の補助歴 過去の先進的窓リノベ事業(令和4年度から令和6年度の補正予算)で補助を受けた開口部は対象外です。その窓を除いて計算する必要があります。

一度補助を受けた窓は、別の年度の事業であっても重ねて申請できません。前回どの窓を工事したかが分からない場合は、当時の契約書や工事写真を確認しておくと、見積りの段階で計算がずれずに済みます。

みらいエコ住宅2026事業と組み合わせる場合

窓とドア以外の工事も検討している場合は、みらいエコ住宅2026事業との併用を検討することになります。こちらは平成28年12月31日以前に新築された住宅が対象で、トリガールームでの要件化工事が必要です。

2つの事業を併用する場合は、1申請あたりの補助額の合計が2万円以上であることが条件になります。どちらの事業で申請するかによって対象製品や必要書類が変わるため、工事の内容が固まった段階で振り分けを決めます。

反対に、100万円の対象にならないのはどんなケースですか?

対象外になるのは、事務局に登録されていない製品を使った工事、登録事業者以外が施工した工事、そして過去の窓リノベ事業で補助を受けた開口部です。また、この事業は既存住宅の改修が対象のため、新築時に取り付ける窓は含まれません。

見落とされやすい4つの対象外

登録されていない製品を使った工事 性能が同等に見える製品でも、事務局の登録がなければ対象になりません。型番単位で登録されているため、製品を決める前に確認します。

登録事業者以外による施工・ご自身での取り付け 申請できるのは登録された窓リノベ事業者を通じた工事に限られます。ご自身で購入・設置した場合は対象外です。

過去に補助を受けた同じ開口部 令和4年度から令和6年度の補正予算による先進的窓リノベ事業で補助を受けた窓は、同じ場所を再び申請することはできません。

補助額の合計が5万円に満たない工事 1回の申請で合計5万円以上が条件です。小窓1ヶ所だけといった規模では届かないことがあります。

「新築」と「改修」の線引き

この事業の対象は、すでに人が住んでいる既存住宅の改修です。新築工事の一部として窓を取り付ける場合は対象になりません。中古住宅を購入して入居前にリフォームする場合など、判断が分かれるケースは契約の形態や登記の状況によって扱いが変わるため、着工前に事務局へ確認したうえで進めます。

なお、断熱改修による省エネや結露の抑制といった効果は、窓の面積・方位・断熱以外の部分の状態によって変わります。効果は住宅の条件により異なるため、まるごと断熱のページで工事の範囲による違いもあわせてご確認ください。

申請はどんな順番で進むのですか?

交付申請は工事の完了・引渡し後に行います。任意の手続きとして、最初の工事に着手した以降に交付申請の予約を入れることもできます。申請そのものは登録事業者が代行するので、お客様が事務局とやりとりすることはありません。

図3 補助金を受け取るまでの流れ

1現地調査・見積り
窓を1ヶ所ずつ採寸し、サイズ区分と性能区分から補助額の見込みを出します。

2交付申請の予約(任意)
交付申請予定額を一定期間確保する手続きです。契約工事全体のうち最初の工事に着手した以降に行え、締切は2026年11月16日です。

3工事の実施
内窓であれば既存のサッシを壊さないため、住みながら進められます。

4交付申請
工事完了後、性能証明書などの書類をそろえて申請します。締切は2026年12月31日。

5補助金の還元
交付決定後、事業者を通じて工事発注者に還元されます。

本記事の補助金は「断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO₂加速化支援事業(先進的窓リノベ2026事業)」の内容です。対象製品・工事内容・申請時期などの要件があり、事務局の審査があります。予算の上限に達した時点で受付は終了します(交付申請の予約は2026年11月16日まで、交付申請は2026年12月31日まで)。要件を満たす場合でも補助金の受給を保証するものではありません。 工事の着手は2025年11月28日以降のものが対象です。

スケジュール上一番動かせないのは、交付申請の締切2026年12月31日です。「見積りを取ってから考えよう」と進めていると、製品の納期と申請の締切が重なって選択肢が狭まることがあります。検討の段階で、窓の内訳だけでも把握しておくと判断が早くなります。

スマホで窓の写真を送るだけ。LINEで無料見積り

お手持ちのスマートフォンで窓を撮影して送っていただくだけで、対象になりそうな窓とおおよその補助額をご案内します。西三河エリアは出張費無料で現地調査へお伺いします。

窓の補助金の条件について、よくあるご質問はありますか?

上限額の意味・対象になる窓・過去の補助歴について、ご相談の多い5つをまとめました。個別の条件は現地調査で確認します。

100万円は工事費の上限という意味ですか?

いいえ。100万円は、製品ごとに定められた定額を合計した「補助額の上限」です。工事費がいくらであっても、補助額の合計が100万円を超えて交付されることはありません。工事費そのものに上限はありません。

窓を1ヶ所だけ工事する場合も対象になりますか?

補助額の合計が5万円以上になる工事が対象です。戸建住宅の内窓設置で小サイズのS区分なら1製品22,000円のため、1ヶ所だけでは届かないことがあります。複数の窓をまとめる、性能区分を上げるなどで条件を満たす形になります。

以前にも窓の補助金を使いました。同じ窓をもう一度申請できますか?

過去の先進的窓リノベ事業(令和4年度から令和6年度の補正予算)で補助を受けた開口部は対象外です。ただし、そのとき工事をしていない別の窓であれば対象になります。どの窓が対象かは現地で確認します。

賃貸に住んでいますが申請できますか?

申請するのは工事を発注する方です。賃貸住宅の場合、建物の所有者が発注者となるのが一般的で、入居者の判断だけでは工事を進められません。まず所有者・管理会社にご相談ください。

申請の手続きは自分で行う必要がありますか?

登録された窓リノベ事業者が工事発注者に代わって申請する仕組みです。当社が申請書類の作成から提出まで代行しますので、お客様が事務局とやりとりする必要はありません。

この記事の出典はどこで確認できますか?

本文で用いた数値と制度の内容は、次の公開資料で確認できます。金額・期限は制度の運用により変わることがあるため、ご検討時は各公式サイトの最新情報もあわせてご確認ください。

先進的窓リノベ2026事業 公式サイト(事業概要・対象工事の詳細・スケジュール)
https://window-renovation2026.env.go.jp/

みらいエコ住宅2026事業 公式サイト(対象住宅・対象工事)
https://mirai-eco2026.mlit.go.jp/

本記事は2026年8月時点の公表情報にもとづいています。補助制度の内容・受付状況は変更される場合があります。交付には要件と審査があり、予算上限に達した時点で受付が終了します。補助金の受給を保証するものではありません。断熱による効果は住宅の条件によって異なります。

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