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内窓を18ヶ所まるごと入れる費用は?補助金の定額から自己負担を考える

内窓を18か所まるごと設置した住宅の窓辺と費用を考える様子を示す写真

18ヶ所分の費用は、「工事費」と「戻ってくる補助金」に分けて考えると見通しがつきます。

補助金は製品ごとの定額で決まっており、標準的な内訳なら886,000円。住宅1戸あたりの上限は100万円です。

監修:エコサーモハウス(有限会社梅林板金) 代表 平賀 友浩/プロフィール

公開日 2026年8月20日/最終更新日 2026年8月20日(本記事は2026年8月時点の制度情報にもとづいています)/読了時間 約11分

出典・参照:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト「事業概要」「対象工事の詳細【内窓設置】」/JIS C 9612・資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ(記事末尾に一覧)

家じゅうの窓をまとめて断熱したい。けれど「18ヶ所分の費用」となると想像がつかないまま、相談をためらってしまう——これは、まるごと断熱を検討される方からよくいただくご相談です。

この記事では、公表されている定額から18ヶ所分を計算し、費用を考える順番を整理します。

夏の暑さが気になって調べている方へ
2階が暑い、エアコンが効かないという動機で内窓を検討している場合も、費用と補助金の考え方は同じです。ひと夏の冷房費の変化は冷房費シミュレーターで確認できます。

冬の寒さ・結露が気になって調べている方へ
窓際の冷え込みや朝の結露が動機の場合も、考え方は同じです。原因と対策は冬の寒さ・結露を解決で解説しています。

図1 内窓の費用は2つに分けて考える

① 工事費 ── 現地調査で確定
窓のサイズ・性能・取り付け条件で決まる

② 補助金 ── 定額表で計算できる
製品ごとの定額の合計(上限100万円)

自己負担 = ①工事費 - ②補助金

内窓を18ヶ所まるごと設置する費用は、何で決まるのですか?

工事費は「窓のサイズ」「窓の性能グレード」「取り付けの条件」の3つでほぼ決まります。18ヶ所という数だけでは金額は出ません。一方、費用から差し引ける補助金の額は、国が公表している定額表から計算できます。

同じ18ヶ所でも金額が動く、3つの変数

費用を左右するのは窓の数ではなく、窓ごとの条件です。次の3点が、18ヶ所分の合計金額を大きく動かします。

① 窓のサイズ 掃き出し窓のような大きな窓と、トイレの小窓とでは、製品価格も手間も異なります。

② 性能グレード 断熱性能を示すUw値(熱貫流率)が低いほど高性能で、製品価格も補助額も上がります。

③ 取り付け条件 窓枠の奥行きや下地の状態によって、下地の造作が必要になることがあります。

内窓は既存のサッシを壊さずに設置できるため、家じゅうを一度に進めても住みながら工事ができます。ただし上記3点は現地で窓を1ヶ所ずつ見なければ確定しません。

「1ヶ所いくら×18」で見積もると、金額がずれる

1ヶ所あたりの単価を18倍する計算は、実際の金額から離れやすくなります。18ヶ所の内訳には、大きな窓・中くらいの窓・小窓が混在するためです。補助額も同じで、サイズ区分ごとに金額が違います。

「18ヶ所」という数より、「どのサイズが何ヶ所あるか」が費用と補助額の両方を左右します。まずは窓を大・中・小に分けて数えるところから始めると、金額の見当がつきやすくなります。

18ヶ所分の補助金は、いくらになるのですか?

先進的窓リノベ2026事業の補助額は、工事費に対する割合ではなく製品1つごとの定額の合計です。戸建住宅の内窓設置なら1製品あたり22,000円〜140,000円で、18ヶ所分を合計すると上限の100万円に届く規模になります。

補助額は①建物の種類(戸建/集合住宅) ②窓の性能区分(Uw値) ③窓のサイズ(面積)の組み合わせで決まります。性能区分とサイズは、製品メーカーが発行する「性能証明書」に記載されています。

1製品あたり22,000円〜140,000円の早見表

戸建住宅(および延床面積240㎡以下の非住宅建築物)に内窓を設置する場合の、1製品あたりの補助額です。内窓設置で対象になるのはP(SS)とSの2区分で、サイズは窓の面積で機械的に区分されます。

性能区分【Uw値】 特大(G)
4.0㎡以上
大(L)
2.8〜4.0㎡未満
中(M)
1.6〜2.8㎡未満
小(S)
0.2〜1.6㎡未満
P(SS)【1.1以下】 140,000円 89,000円 58,000円 36,000円
S【1.5以下】 76,000円 52,000円 34,000円 22,000円

出典:先進的窓リノベ2026事業 公式サイト「対象工事の詳細【内窓設置】」(2026年8月時点)。集合住宅(低層・中高層)は戸建とは別の単価が設定されています。

18ヶ所のモデル計算——886,000円になるケース

実際の住まいに近い内訳で計算すると、18ヶ所分の補助額は数十万円から100万円の幅に収まります。以下は戸建住宅・P(SS)区分での試算です。

大(L)2ヶ所+中(M)6ヶ所+小(S)10ヶ所の場合
886,000円 89,000円×2 + 58,000円×6 + 36,000円×10

モデル 窓の内訳と計算 補助額
A 標準的な内訳 大2+中6+小10
89,000×2+58,000×6+36,000×10
886,000円
B 同じ内訳でS区分 大2+中6+小10
52,000×2+34,000×6+22,000×10
528,000円
C 全て中サイズ 中18
58,000×18=1,044,000円
上限の
100万円まで

モデルAとBの差は358,000円です。高性能な製品ほど本体価格は上がりますが補助額も同時に上がるため、自己負担の差は製品価格の差ほど大きくならないことがあります。

図2 3つのモデルを並べて比べる

戸建住宅・18ヶ所での試算/横幅は補助額の大きさ

A 標準的な内訳(P区分) 886,000円


B 同じ内訳でS区分 528,000円


C 全て中サイズ(P区分) 上限の100万円まで


定額の合計は1,044,000円。上限を超える分は補助の対象外です。

お住まいのタイプから補助額の目安を見る

近いものを開くと、窓の内訳と補助額の合計が出ます。公式の定額表にもとづく試算です。

家じゅうをまるごと(戸建・18ヶ所) 886,000円

大(L)2ヶ所 178,000円/中(M)6ヶ所 348,000円/小(S)10ヶ所 360,000円(P区分)

主要な居室だけ(戸建・12ヶ所) 626,000円

大(L)2ヶ所 178,000円/中(M)4ヶ所 232,000円/小(S)6ヶ所 216,000円(P区分)

一部屋から試す(戸建・3ヶ所) 205,000円

大(L)1ヶ所 89,000円/中(M)2ヶ所 116,000円(P区分・下限5万円以上を満たします)

マンション(集合住宅・8ヶ所) 532,000円

大(L)2ヶ所 196,000円/中(M)4ヶ所 256,000円/小(S)2ヶ所 80,000円(集合住宅の単価・P区分)

サイズ区分が分からない場合は、写真をお送りいただければ判定します。光熱費の変化は登録不要の冷房費シミュレーターでも確認できます。

補助金が上限100万円に達するのは、何ヶ所からですか?

戸建住宅の上限は1戸あたり100万円です。P(SS)区分の内窓なら、特大サイズで8ヶ所、大サイズで12ヶ所、中サイズで18ヶ所あたりが上限に届く目安になります。家じゅうをまとめて工事する規模は、上限を意識する必要がある規模です。

サイズ別・上限に届く「ヶ所数」の早見

上限に届くヶ所数は、サイズ区分によって3倍以上の開きがあります。ご自宅で大きな窓が多いほど、少ない枚数で上限に達します。

サイズ区分(P(SS)区分)1製品あたり上限100万円に届く目安
特大(G)140,000円8ヶ所(7ヶ所で980,000円)
大(L)89,000円12ヶ所(11ヶ所で979,000円)
中(M)58,000円18ヶ所(17ヶ所で986,000円)
小(S)36,000円28ヶ所(27ヶ所で972,000円)

公式の定額表をもとに当社が算出した目安です。実際の補助額は製品ごとの性能証明書にもとづいて確定します。

上限を超える場合は、工事の範囲や順番を組み替える判断が出てきます。制度は年度ごとに内容が変わるため、見積もりの段階で確認しておく価値があります。

1申請あたり5万円以上という下限もある

交付申請の対象は、1申請あたりの合計補助額が5万円以上の工事です。18ヶ所のまるごと断熱で下限を気にする場面はほぼありませんが、小(S)サイズのS区分1製品(22,000円)だけでは届きません。少ない枚数から始める場合は複数ヶ所をまとめる計画が前提です。

まるごと断熱と一部屋断熱は、どちらを選べばよいですか?

判断の分かれ目は「日常的に使っている部屋の数」です。使っている部屋が家全体に散らばっているならまるごと断熱、寒暖差を感じる部屋が限られているなら一部屋断熱が向きます。補助金は工事の規模に比例するため、この判断が自己負担額にも直結します。

迷ったときの3つの判断基準

判断は「どの部屋を日常的に使っているか」「気になる場所が何部屋あるか」「将来まで含めてどこまで進めるか」の3点で整理できます。次の条件に当てはめると、どちらから始めるべきかが決まります。

もし家じゅうのどの部屋にいても窓際の冷え込みや暑さを感じるなら → まるごと断熱が最適です。部屋ごとの温度差そのものをならす考え方です。

もし気になるのが特定の1〜2部屋だけなら → 一部屋断熱から始める方法が合っています。体感を確かめてから範囲を広げる進め方です。

もし将来的に家全体を進める見通しがあるなら → 1回の申請にまとめるほうが補助を活かしやすくなります。制度は年度単位で内容が変わるためです。

まるごと断熱の考え方はまるごと断熱のページで、工事の進み方は施工の流れで説明しています。

補助金の対象外になってしまうのは、どんなケースですか?

内窓の取り付け位置や枚数の条件を満たさない場合と、工事前の写真が撮影されていない場合です。窓を見ないと判断できない条件が含まれるため、現地調査の段階で1ヶ所ずつ確認していきます。

図面では分からない「50cm」と「3枚以上」の条件

公式に示されている、補助対象にならない例は次のとおりです。いずれも既存の窓と内窓の位置関係にかかわる条件で、現地で採寸してはじめて判断できます。

補助対象にならない例

  • 既存の外窓の開口面と平行に設置しない内窓
  • 開口面から屋内側へ50cmを超えて設置する内窓
  • 既存の外窓1つに対して3つ以上の内窓を新たに取り付ける工事(既存外窓のガラス面と同数の場合などは可)

また、過去の先進的窓リノベ事業(令和4年度補正予算第2号、2024事業、2025事業)で補助を受けた開口部は対象外です。18ヶ所のうち一部を過去に工事している場合は、その窓を除いて計算します。

工事前の写真を撮り忘れると受けられない、時間の条件

交付申請は、あらかじめ登録された窓リノベ事業者を通じて行う仕組みです。工事を発注した方が個人で直接申請することはできません。交付申請の手続きは工事の完了・引渡し後です。なお、交付申請の予約は任意で、行う場合の時期は「対象製品の型番が決定し、契約工事全体のうち最初の工事に着手した以降」とされています。着工前に予約を済ませておく必要はありません。

予算にも期限があります。2026年8月18日午前0時時点で、予算に対する補助金申請額の割合は18%と公表されています。交付申請の受付は予算上限に達した時点で終了するため、18ヶ所規模の工事は、窓の採寸・製品の選定・工事から交付申請までを含めた時間を見込んで計画する必要があります(任意の交付申請の予約は2026年11月16日まで、交付申請は2026年12月31日までが締切です)。制度には要件と審査があり、申請すれば受給できると決まっているものではありません。

図3 補助金を受け取るまでの5ステップ

1 相談・見積 登録された施工店に相談します。

2 契約・工事前写真の撮影 工事前写真に提出免除はなく、撮り忘れると交付を受けられません。

3 工事 施工前後の写真を記録します。任意の交付申請の予約は、最初の工事に着手した以降に行えます。

4 完了報告・交付申請 工事の完了・引渡し後に、性能証明書と施工写真を添えて事業者が申請します。

5 補助金の還元 工事代金への充当、または現金で還元されます。

費用の見積もりは、どう依頼すればよいですか?

窓の写真を送るところから始められます。写真で窓の種類と内訳が分かれば、補助額の見込みと確認事項をお伝えできます。そのうえで現地調査に伺い、18ヶ所分の採寸と対象条件を確認します。

写真1枚から始まる、3ステップの進め方

見積もりまでの手順は「写真を送る」「現地調査」「見積もりの提示」の3つです。最初の段階で図面や書類、窓の寸法を用意していただく必要はありません。スマートフォンで撮影した写真が1枚あれば、ご相談を始められます。

STEP 1 写真を送る 気になる窓をスマートフォンで撮影して送っていただきます。窓の種類とサイズの見当をつけ、補助額の考え方をご案内します。

STEP 2 現地調査 18ヶ所を1ヶ所ずつ採寸し、サイズ区分と取り付け条件を確認します。西三河エリアは出張費無料でお伺いします。

STEP 3 見積もりの提示 工事費と、補助額を反映した金額を並べてお出しします。申請書類の作成から提出までは当社が代行します。

当社は板金・建築の職人による自社施工で、窓ごとの納まりや枠色を1ヶ所ずつ確認しながら工事を進めています。施工の考え方は職人の技術力のページでご覧いただけます。

まだ工事を決めていない段階でも問題ありません

検討の初期段階でのご相談も歓迎しています。「18ヶ所ぜんぶは難しいかも」という状態でかまいません。写真から分かる範囲で、どのくらいの規模になるかをお伝えします。

どこから進めると無理がないか、順番の相談だけでも承ります。その場での契約はお願いしていません。

スマホで窓の写真を送るだけ。LINEで無料見積り

お手持ちのスマートフォンで窓を撮影して送っていただくだけで、補助額の見込みと確認事項をご案内します。西三河エリアは出張費無料で現地調査へお伺いします。

内窓の費用について、よくあるご質問はありますか?

補助額の考え方・製品の選び方・工事の進み方について、ご相談の多い5つをまとめました。個別の条件は現地調査で確認します。

Q1. 補助金は工事費の何割が戻るのですか?

割合ではありません。製品の性能区分・サイズ・建物の種類ごとに定められた定額の合計が補助額になります(戸建住宅の内窓設置で1製品あたり22,000円〜140,000円、住宅1戸あたりの上限は100万円)。

Q2. 18ヶ所全てを同じ性能の内窓にする必要がありますか?

ありません。窓ごとに性能区分を変えることもできます。補助額は製品ごとに計算されるため、優先度の高い部屋を高性能な区分にして、他を調整する組み方も可能です。

Q3. マンションでも同じ金額ですか?

異なります。集合住宅は低層(3階以下)・中高層(4階以上)で戸建とは別の単価です。共用部にあたる窓は管理規約の確認が必要になる場合があります。

Q4. 工事はどのくらいかかりますか?住みながらできますか?

内窓は既存のサッシを壊さずに設置できるため、住みながら進められます。全体の日程は製品の納期と窓の内訳によって変わります。

Q5. 補助金の申請は自分でやるのですか?

いいえ。交付申請は、登録された窓リノベ事業者が工事発注者に代わって行う仕組みです。当社が申請書類の作成から提出まで代行しますので、お客様に事務手続きの負担はありません。

出典一覧
  • 先進的窓リノベ2026事業 公式サイト「事業概要」「対象工事の詳細【内窓設置】」(https://window-renovation2026.env.go.jp/)/2026年8月18日確認
  • JIS C 9612(期間消費電力量の算出手順)、資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ」/冷房費シミュレーターの計算根拠

本記事は2026年8月時点の公表情報にもとづいています。補助制度の内容・受付状況は変更される場合があります。交付には要件と審査があり、予算上限に達した時点で受付が終了します。補助金の受給を保証するものではありません。断熱による効果は住宅の条件によって異なります。

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